洗練されたデザインのお家にスタジオが併設しており、ご来訪の方はビックリすると思います。
お施主様の音楽に対する熱い思いをお伺いした上で、お打ち合わせを重ねながら、スタジオ設計、機材選定を行いました。
周辺環境が静かな事もあり、遮音性能をしっかりと確保した上で室内の音響にも拘っています。
スタジオはレコーディング、リハーサル、ライブ、地域貢献としての空間、またブロードバンド環境もしっかりしていて、様々な用途で使用する事が出来ます。




勾配をつけた複雑な形の天井、吸音体と拡散体を織り交ぜた壁面により、非常に豊かな音場が生まれます。
内装はモノトーンですが、凹凸の付いたブース入口周りの壁面やコントロール・ルーム入口のオレンジ色防音扉など、随所にアクセントがついています。フローリングはその他のお部屋と合わせ、スタジオという異空間でありながら統一感を持たせています。
トップライトは開閉式になっており、閉塞感をなくすだけではなく、スタジオの表情を変化させる事が出来ます。
照明は調光式のダウンライトとスポットライトを採用し、シチュエーションによって光の当て方と明るさを変える事が出来ます。
またブース内には来客時のフラッシュランプとブースの映像をコントロールルームに送るためのカメラを設置しています。

ブースとコントロール・ルーム間の音声回線は合計24チャンネル、映像回線2つ、キューボックスは5台まで繋ぐことが出来ます。
マイクケーブルにも拘りがあり、通常はオーディオ用として長さの決まったRCAケーブルで販売されているものを特別にケーブル部だけを仕入れ、弊社で半田付けをしたXLRケーブルとして納品させて頂きました。
機材に関しても定番のものから個性的なものまで、お客様とご相談をしながら選定しました。




豊かな音場のブースに比べ、コントロールルームは正確な音をモニターする事が出来るようデッドに仕上げています。
ブースを出来るだけ広くした結果、コントロールルームの間取りはそれほど広くありませんが、天井高を高くする事でそのような印象を受けません。
エンジニアデスク、ソファ上の収納に関しても弊社でご提案し製作致しました。

フロントに備え付けた液晶テレビは映画やパソコンからの動画を鑑賞できる他、ブースに設置されたカメラと繋がっており、ブースの状況を確認するモニターディスプレイとしても活躍します。また液晶テレビの後ろには間接照明を仕込んでおり、ムード作りに一役買っています。
そしてブース同様、来客時のフラッシュも取り付けられています。

最新のAvid HDXシステムを導入し、MacにはProtoolsと元々お施主様が使用しているLogic Proがインストールされています。
アウトボードは、必要なチャンネル数のマイクプリアンプとVo用コンプレッサー「Universal Audio / 1176LN」。エフェクトは「Universal Audio / UAD-2」をはじめとするプラグインで処理をします。
既にお客様がお持ちの機材も併用して、音質を重視しながらも効率的なレコーディングシステムを構築しました。



アイディアが大変豊富なお施主様です。どのようなスタジオ運営をされていかれるのか楽しみです。今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

防音室、防音工事の昭和音響