戸建ての地下に本格的なレコーディングスタジオを造りました。
クライアント様ご指定のデザイナーさんと共同で設計した事により、細部にわたり、こだわりのかっこいいスタジオが完成しました。



●ブース
地中海系のノリを愛するお客様。
主な音源となる楽器はドラムとの事で、カラっとした輪郭のはっきりした音を表現する為、室内音響はデッドな音場としました。
躯体形状の制限により消去法にて設計した梁型は、部屋の輪郭をハッキリさせ、モダンでシャープなデザインに貢献しています。意匠としての効果を発揮しているとともに、音響的な意味においても反射経路の複雑化に貢献しています。
またコントロール・ルームと繋がっているマイクポケットは、20chのマイク回線とキューボックスの回線を備えました。
20chのマイク回線のうち2chは、リアンプ用にコネクタが逆になっています。

(完成写真) クリックすると拡大します
 



●コントロール・ルーム
デザインには常にテーマがあり、時としてクライアント様の趣味趣向、生活スタイルなどをヒントにしてイメージを膨らませます。
モダンな空間の中に、丸窓だったりスイッチパネルだったりと遊び心を加えて心地よい空間を造るのも、音作りや音環境の一つの要件となります。
また大判のガラスでも遮音性を確保し、且つ室内音響に邪魔にならない設計としました。
コントロール・ルームにはモニターコントローラーを使用し、ブースと快適にコミュニケーションをとる事が出来ます。
尚、ブースと同様のマイクポケットパネルを取り付け(コネクタのオスメス関係は逆)、非常にシンプルな音声回線のワイヤリングとしました。

(完成写真) クリックすると拡大します
 



この空間が次世代の音楽を担い且つビッグヒットを生み出せるよう、プレーヤーでありレコーディング・エンジニアもこなすクライアント様をこれからもサポートし、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

防音室、防音工事の昭和音響